考えてみよう 
家族をつくる選択

第3章 子供を持つことに対する価値観

第2節 親になりたいとは思うのですが、自立した生き方がとても気に入っています。自由がなくなることにうまく対応できるかどうかわかりません。自分にとって何が大切か、どう順位付けすればよいのでしょうか。

あなたは、親になりたい気持ちと自立した生活スタイルを続けたい気持ちという、相容れない価値観に気付いたのですね。二つの価値観をそれぞれに解き明かして分析していきましょう。

一枚の紙の真ん中に線を一本引き、それぞれの欄の見出しに「自立した生き方」、「親になること」と書きます(図4)。
「自立した生き方」の欄の下に、そういう生き方の中に見出せる価値を全部書き出しましょう。きっと、好きなように動ける自由がある、旅行できる、スケジュールに融通が利く、いろいろなことに熱中できる、転職してキャリアアップできる、などがあるでしょう。
「親になること」の欄でも同じようにします。たとえば、子供の人生に良い影響を与える、必要とされていると感じる、パートナーについて気に入っているところが子供にも現れる、パートナーとの関係が次の段階に進む、家族ができる、自分の両親とって孫ができる、文化になじむ、などがあるかもしれません。
では、書き出したことが自分にとってどのくらい大事かを一斉に評価します。1をとても重要、4を全く重要ではないとして、1~4の数字をつけていきます。別の紙に、1と評価したとても重要なものを全部書き写して表にします(とても重要なことのリストを作りましょう)。

【図4】(日本語版翻訳者作成)

リストの中のどれかに優先順位を付けられますか? そうしたら「とても重要なこと」リストの一番上に何が来ているかを見ましょう。自立した生き方と親になること、リストの上位を占めているのはどちらの項目でしょうか?

たいてい、特定の一面がはっきりと現れてきます。ここで、自立した生き方と親になることについて、自分にとって本当に大事なことは何?と自問しましょう。あなたは旅行が大好きなのかもしれません。自分にとってそれがとても大事だとしたら、子供をもってからも旅行を優先させられるでしょうか。
あなたは子供に教えることを大事にしているかもしれませんが、そのために親になる必要があるのでしょうか。自立した生き方を続けながら子供に教える方法はほかにないでしょうか。

このワークで、自分にとって大事なことを詳しく分析しやすくなりましたか。まだ確信が持てないなら、カウンセラーに相談して決断を助けてもらうのもいいでしょう。