考えてみよう 
家族をつくる選択

第4章 子供を持つこと・持たないことのメリットとデメリット

第1節 子供を持つこと、持たないことのメリットとデメリットは何でしょうか。

よく知られている一般的な意思決定法の一つに、費用対効果分析があります。効果(メリット)と費用(デメリット)を挙げたうえで、あなたの欲求と価値観から見て、より重要な項目に重みづけするという方法です。

子供を持つことの費用と効果を見極めるため、費用を「短所」、効果を「長所」として考えましょう。二つ欄を作って、見出しに「長所」、「短所」と書きます。子供を持つことについて、思いつくかぎり「長所」を書き出しましょう。「短所」も書き出しましょう。(図5)

図5(日本語版翻訳者作成)

そんなにたくさんパッと出てこないと思われるかもしれません。このリストを脇においておき、何か考えついたらまた書いてもかまいません。2、3日か1週間続ければ、いろいろと考えが出てきて、長所、短所をたくさん思いつくでしょう。

リストを作ったら、自分にとって何が大事かに基づいて、各項目を重みづけします。ここにはあなたの価値観が入ります。例えば、長所欄に「家系が続く」とあったとします。その長所にどのくらい重みがあるかを考えます。10を極めて重要、1をほとんど重要でないとして、10段階で、家系が続くことの重要度をランク付けします。既に甥や姪がいる人にとっては、「家系が続く」という長所はあまり重要でないでしょう。だから1をつけます。でも、あなたが一人っ子で、あなたが死んだら家系が途絶えるという場合は、10をつけたいかもしれません。大事だけれど決定的でないのなら、5をつけます。

自分の長所・短所リストの各項目をランク付けしましょう。ランク付けが終わったら、欄ごとに重みを集計します。どちらが重くなっていますか? 長所欄に書いた項目数が少ないのに重みが大きいのは、短所欄の項目より長所欄の項目があなたにとって大切だからです。逆も同じです。だから、各欄の項目数やリストの長さだけに頼らずに、重みづけをすることが大事なのです。

もし長所欄の重みの合計が短所欄より大きければ、それは、子供を持つことの効果(メリット)をより強く感じているということです。短所欄つまり費用(デメリット)の合計のほうが高いという逆の場合もあり得ます。

ここで、一歩下がって、このワークがあなたに教えようとしていることを考えましょう。数字はどのくらいしっくりきますか? 子供を持つ方がメリットが多いらしいこと、あるいは、あなたにとってはデメリットがメリットを上回るようであることを、納得できるでしょうか。その通りだと感じますか。あるいは結果に驚いていますか。自分の感じ方、この表から見えることに対して、自分自身に正直になるのが難しいこともあります。

真逆の決断、つまりチャイルドフリーでいる選択の長所と短所を探る費用対効果分析もやりましょう。今あるいは将来子供を持つべきかどうか、両方向から考えることで、もっと良くわかるようになるはずです。