考えてみよう 
家族をつくる選択

第5章 親になる資質

第3節 パートナーとの関係が、子供を持てるくらい強いかどうか、どうしたらわかりますか。

これは、子供を持つ前に問うべきいい質問です。カップルは、子供を持てば二人の間の何らかの問題が解決すると考えることがあります。でも、親であることの負担は、特に親になり始めの時期にはどうしても、二人の関係にかかるストレスを増やします。親になる時期は、カップルの関係に一番ストレスがかかる時期の一つと考えられています。二人とも、準備しきれていない役割を果たさざるをえなくなるのです。一日中、子供から目を離さず、世話をしなければなりません。眠ることもできなくなります。子供は病気になるし、夜泣きもします。カップルの時間はとても少なくなり、家庭生活はこの新たな家族に左右されます。仕事のスケジュールや出張や残業ができるかどうかにも影響が出ます。

ですから、子供のいる生活を始める時には、パートナーとの関係の基盤がしっかりしているということがカギになります。こう自問しましょう。

  • どうやって互いのストレスに対処しているか。些細なことで言い争うか。ストレスがかかってても助け合えるか。
  • 同居を始めたときはどうやって対処したか。一人暮らしから同居生活に変わるのは難しく感じたか。
  • パートナーから親どうしという関係になったら、二人の間にどんな問題が起こりそうか。
  • 二人は愛し合い、助け合っていると思うか。
  • 二人は信頼し合い、尊敬し合っているか。
  • 二人とも、親になること、そして生活に新しい命を迎え入れ、親としての役割を果たすのに必要な変化を厭わず、犠牲を払う覚悟があるか。

あなたが二人は良好な関係だと感じ、こうした問いへの答えが肯定的なら、そろそろ親になることを考える時期でしょう。

でも、こうした部分の多くに懸念があるなら、子供を持つ前に、二人の関係を改善することを考えるべきです。こういった問題を乗り越えるのを手伝ってくれる専門のカウンセラーに相談する方法があります。肉体的、心理的、性的な虐待関係は、子供をもつ状況として絶対に良くありません。実際に、身体的虐待や暴言は、親になることでかかるプレッシャーと親として求められるいろいろなことによってエスカレートする傾向があります。子供を持とうと思う前にまず、あなた自身が支援し支えてもらうことに専念すべきです。子供を暴力の目撃者や犠牲者にするリスクに曝すよりも、自分ひとりで子供を持つほうよいか考えましょう。