考えてみよう 
家族をつくる選択

第6章 後悔する可能性

第1節 長い間待って結局子供を持てなかったら、悔やむでしょうか。

一つの道を選ぶ時、選ばなかった道について何らかの喪失感を味わうことは、人生では避けられないことです。子供を持つ、持たないという決断についても、多かれ少なかれあてはまります。
親は、不安定でストレスの多い時期には、子供を持つことが正しい決断だったのかどうかと疑問に思うこともあります。子供のいない友人や家族の自由さや生活がうらやましく感じられることもあります。
チャイルドフリーを選択した人も同じです。かわいらしい子供や幸せそうな家族を見たとき、ちくりと一瞬うらやましさを感じ、もし子供を持つ選択をしていたら、その子はどんな子で、自分たちの生活はどうだったろうと思うかもしれません。親の死や、姪や甥の誕生といった出来事も、一時的に戸惑いや後悔を呼び起こすことがあります。

とはいうものの、一生子供がいないことに対する感じ方は、現在の状況や決断した当時の選択肢によって様々です。親になることを期待し望んでいた人は、親になれない場合に喪失感と悲しみを感じるでしょう。しかし、そういう男女の多くは、別の方法で子供と関わりながら(あるいは子供と関わらない場合も)有意義な人生を築きます。
一方、チャイルドフリーを選んだ夫婦はたいてい、親にならなかったことにあまり後悔を感じません。
親になることについて心が揺れていたり決めかねていた人たちは、現在の生活に幸せと満足を感じているかどうかによって、後悔を感じることもあれば感じないこともあるでしょう。

視覚化のワークは、正しい決断になるか、後悔するかもしれない決断になるか、見極めるのに役立つでしょう。
目を閉じて、今から10年後の自分を思い描いてください。
最初のシナリオでは、あなたには子供はいません。
自分がどういう気持ちになるか注意を払ってみてください。
子供がいない自分の姿を思い描いてどう感じますか。
感じるのは、悲しみ? 孤独? 自由? 満足?
目を閉じて、今度は親としての10年後を思い描いてください。どう感じますか。
感じるのは、満足? 悲しみ? 後悔? 幸せ?
次に、両方のシナリオで、もう一度やります。今度は、30年後の未来の自分です。
子供がいない人生は自分の目にどう映り、どう感じますか。
成長した子供と孫がいる人生はどんなふうですか。
二つのシナリオが教えてくれることに対するあなたの反応はどのようなものですか。

このワークが終わった後、長い間待ったのに自分には子供がないと悔やんでいるようなら、あなたは今すぐ行動を起こそうと決断するかもしれません。あるいは、子供を持つ覚悟ができていない、子供がほしいかわからないけれど選択肢は持っておきたい、と思うなら、『精子・卵子の保存』(未翻訳)を考えたくなるかもしれません。自分に心の準備ができているかどうか確信がもてないなら、『心の準備』(未翻訳)が参考になるかもしれません。